おちゃうけ

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『ファイアパンチ』1〜50話を読んだまとめ

現在(2020/7/19)ジャンプ+で藤本タツキ先生の過去ジャンプ+連載作の『ファイアパンチ』が1日1話ずつ公開されており、現時点で1〜50話読めます!
[1話]ファイアパンチ - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

以下1〜50話読んでのまとめ、感想です。
読んでない方は読んでからの方がいいと思います。
ネタバレあり!!

ファイアパンチ』の世界観

氷の魔女(と呼ばれる祝福者)によって世界は寒くなってしまった。
一部の人間には特殊な能力があり、それは祝福と呼ばれた。祝福をもつ人間は祝福者と呼ばれる。
人間たちには明らかに差がつけられ、女は子どもを産む道具としての側面が強い。
他に「奴隷」や「薪」と呼ばれる人たちがいる。
「奴隷」はまだおそらく人間としての労働力を搾取されるもの。
「薪」は全く人間扱いされず、資源として使われる人を指す。身体を切り刻まれて文字通り薪にされたり、祝福の力を強制的に搾り取られる。

徐々に明かされる真実

世界が寒くなったのは氷の魔女のせいではなく地球が氷河期に突入したから。
新世代人の祝福は旧世代人にとっての銃やオーブントースターのようなもので、旧世代人は皆「生まれた時から血液中に銃の引き鉄やオーブントースターのスイッチが入ってい」て全ての祝福が使えるようなものだった。
旧世代人のようにすべての祝福を使える進化を遂げた人間は同じような容姿(白い髪、青い瞳、声色)になるが、それはソーニャ、ユダである。→おそらくユダと同じ容姿をしていたルナもそうだったのだろう。
旧世代人は地球を捨て、他の星へ移住した。
ソーニャは地球を暖かくするためユダを大きな木にしようとする。それは地球上すべての命をユダの糧にし、その後他の星の生命も糧にして地球上の全てをリセットし、ソーニャの子らによる文化の再興を目的とする。(スターウォーズの続編のため!)

ファイアパンチ』をここまで読んで感じたこと

教養の大切さ

教養が無いが故に、人々はそもそも地球が氷河期に入ったことすら知らないで神の祝福の力によるものだと思っているし、同じ人間に優劣をつけ非人道的扱いをしばしばしている。
そして教養が無い故に、わからないことは神の力ということにし、信仰を深めるのだろう。
また、教養が無いことで正しい判断をできない。もちろん正しさは一概には言えないことの方が多いが。

生きること=演じること

人は誰しも何かの役を演じていることを思い出させられる。
私も勉学を頑張る学生、好きな漫画やアニメに熱狂する自分、母親としての自分、夫の妻の自分など沢山演じてきた。
主に人の、周りの期待に応えるために確かに動いていたように思う。
誰しもが大なり小なり演じているのだ。演じている自分に違和感を覚えるとそれはつらいことなのだろう。
そして、演じているうちに自分が思ってたものではないものになってしまっていることもある…。

その他

  • 氷に覆われた世界で炎は求められ、希望を表すのは火や炎だったのだが、その炎によって焼き殺されるのはこの世界での皮肉だな…
  • アグニはずっと人に言われた「生きて」という言葉が糧になっていた。縛られていたともいうが、復讐のためではなく、生きること自体が糧なのかな?人に生を託されるのは重いな
  • 人は皆何かしら演じて生きてはいるけど、それが結果どんな役に行き着くかはわからないよな
  • サンにぞわぞわする
    • 最初奴隷としてトラックで運ばれていたときは暗い瞳をしていたのに、アグニが現れてからは瞳がキラキラしていた。
    • 薪をさせられていたときには片方の瞳だけ暗くなっていた描写も怖い。
    • どこかこのバカなサンも演じられたものでは?という気になってくる。

チェンソーマン絡みで

すっかり私はチェンソーマン脳なのでチェンソーマンに絡めてしまうのだが…
作者、藤本タツキ先生本当に映画が好きだな!?
および雪玉を投げる描写を見るとチェンソーマンのことを思い出して辛くなる。
作者は秋田出身だから雪が身近な存在なのかな?
下ネタの入れ具合は近い感じがする。


全部で83話なので残り33話…
すでにクライマックス感ありますがこれからどんな展開になるのか楽しみです!
読み終わったらまたまとめたいと思います。